Othum Brown
Chicago、Maxwell Streetの一角、店頭に設置したスピーカーからブルースや、初期のリズム&ブルースを流していたレコード・ショップで、他にも Radio Setやギターの弦、ハープなどを売ってたMaxwell Radio and Recordsというお店をやっていた Bernie & Red Abramsが、そこにたむろするブルースマンたちの演奏を自主録音し、Ora Nelle Records Companyの名でリリースしておりました。と言っても、実際にリリースされたのはたった二枚、この Othum Brownも含む4曲にすぎないのですが。
その記念すべき一枚目は Othum Brownの Ora Nelle Bluesで B-Sideには、これもワタクシの大好きなI Just Keep Loving Her という、まさに「黄金の」カップリングじゃあ〜りませんか!

しかし!しかしでございますよん、たしかI Just Keep Loving Her って、以前は Jimmy Rogers & Little Walter(!)ってクレジットされてなかったっけ?アナログ時代。
その永田さんのライナーでもI Just Keep Loving Her を「記念すべきリトル・ウォルターとジミー・ロジャースのコンビによるオラ・ネール第一回発売作は、まずまずのセールスを記録したようだが、(中略)その後発売されたのはジョニー・ヤングとジョニー・ウィリアムスのコンビによる作品だけだった(以下省略)」と、まるっきり Jimmy Rogers & Little Walterの作品として解説されておるのでございます。
ですが、そのライナー中には SP盤のセンター・レーベルの画像が(写真というより、コピー機でとったらしく、かなりハイ・コントラストではありますが)掲載されておりまして、そこにはハッキリと Ora Nelle 711A ORA NELLE BLUESと、その裏面、Ora Nelle 711B I JUST KEEP LOVING HER Little Walter J.─ Harmonica、Othum Brown ─ Guitarと記されておるじゃあないの!

711ってナンバーが最初なワケはない!だから第一回発売ってのはやはり Jimmy Rogers & Little Walterで存在してるんじゃ?って疑問に対しては、その永田さんが解説しておられます。
そんなナンバーから始まったのは、ダイス・ゲームで二個のサイコロを振って、出目の合計が 7か11になれば「勝ち」ってのがあったんだって。その「勝ち目」をふたつくっつけた「 711」からシリアルを開始したんだそうでございます。ううむスキねえ。
てなワケで、ワタクシも実に永〜いこと、I Just Keep Loving Her は Jimmy Rogers & Little Walterだ、とばっか思っておったのですが、どーやら正しくは Little Walterのヴォーカル&ハープに Othum Brownがギターでバッキング、という構成だったようでございます。
なんたって、動かぬショーコのセンター・レーベルの画像がある以上、もはや悪アガキはヤメにいたしましょ。

え〜、その Othum Brownですが、めぼしいことはなにも判っておりません。Mississippi州の Richlandから出てきたんじゃないか?と言われておりますが、それを裏付ける資料は発見されていないようです。
1950年代の初頭には Chicagoのブルース・シーンからは姿を消してしまいますが、Homesick Jamesによれば、その後 New Yorkに移り、1960年代に死亡したのではないか、とされておりますが、そちらも未確認で、真相は歴史の中で埋もれてしまったもののようでございます。



reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2005-09-21 22:56

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