Peetie Wheatstraw
いよいよ「元祖(?)」悪魔の義理の息子 Peetie Wheatstrawの登場でございます。
自分のことを「悪魔の側」にいる、と明言して(あるいは、それを「売り」にして)演奏をしたブルースマンとして、知られている中では、この Peetie Wheatstrawがその鏑矢とされておりますが、歴史の上に記されてはいなくても、その点についての「無名のパイオニア」が他にもたくさんいた可能性は否定できませんね。

Peetie Wheatstrawこと William Bunchは 1902年の12月21日に Tennessee州の Ripleyで生まれています。ただし、彼が生まれてすぐ一家は Arkansas州 Cotton Plantに移っているようです。彼の場合も、その生い立ちなどがまったく知られておらず、ただピアノとギターの両方を弾いていたらしい、ということが言われております。
1927年には、彼は Cotton Plantを後にして、南部を巡るミュージシャンとして生活をたてるようになっています。
ほぼ 2年間の放浪の時期を経て、1929年、彼は Missouri州 St. Louisに腰を落ちつけることになりました。その期間は確実に彼の音楽を成長させ、St.Louisのみならず、ミシシッピー河を挟んだ対岸の Illinois州 East St.Louisにも演奏の場を持つようになっています。
間もなく彼は自らの名を「 Peetie Wheatstraw」と変えることとなるのですが、それはアフリカ系黒人の民間説話からとったと言われています。しかし、その原典についての資料を探し当てることはできませんでした。その名が持つ意味を解明できなかったため、それが「悪魔」云々と関連しているのかどうか判断できないのですが、その名がなにやら「超自然な」含みを持つものとしてアナウンスメントしたのが Pete Wheatstrawという曲である、とされています。

彼自身の演奏スタイルにおいて、大きく影響を与えたのが Leroy Carrと、ギターの Scrapper Blackwellのコンビだとされています。当然、彼もまた自分のヴォーカルとピアノを腕のいいギターにサポートしてもらう、という形を思い描いたようで、この曲でもバックに誰かは判らないながら、ギターが入っています。
当時の St.Louisは熟達のギタリストには事欠かず、彼は Lonnie Johnsonや Kokomo Arnold、Charley Jordan、Bumble Bee Slim、Willie Fieldsに Charlie McCoyなどとも共演していました。ただ、彼にとってのメインの楽器はもちろんピアノなのですが、同時にギタリストでもあり、時にはギターで Barrelhouse Buckなどのピアニストのバッキングにまわったこともあるようです。ただ、St.Louisのブルースマン Henry Townsendは自叙伝の中で Peetie Wheatstrawについて、ギターを必要とせず、単独で演奏することが案外、好きだったのではないか?と書いているそうですが。

あまり St.Louisエリアを離れることをしなかったらしいのですが、1930年代にはレコーディングのために Chicagoには出てきています。この「 Pete Wheatstraw( Peetieじゃないんですね、曲名のほーは。最初、誤植かと思いましたが、そーじゃないみたい)」も 1931年の 9月28日に Bluebirdのために Chicagoで録音されたもので、スタジオの名前かどうか「?」ですが「 Rockefeller Block」という場所がクレジットされております( Bluebird 5451)。

1939年 8月13日には Vocalionで「Four O'Clock In The Morning 」や「Tennessee Peaches Blues 」などの代表される数々のブルースを収録しています。結局、およそ 160曲を超えるナンバーを Deccaや Bluebird labelsに残しました。もちろんピアノでの録音が大半ですが、ギターでの曲も残っています。

1941年の12月21日(ただし、これをただクリスマスの直前だった、としている資料もあり、もしかすると「悪魔との契約」の話に便乗して、「誕生日」に死んだコトにしたほーが「それらしい」ってんで、ちょこっと「修正」されちゃった、ってえ可能性もあります。ま、どっちゃでもええんですがね)に St.Louis市内をドライヴしていた彼のクルマは交差点で、横から来た路面電車に衝突され、僅か 39才の若さで死亡しています。あたかも彼が語っていた「交差点」での悪魔との契約に「ふさわしく」しっかり「交差点」でイノチを落としたのでした。そのことが「神話」を強化したのはマチガイ無いでしょう。



reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2005-10-05 21:51

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