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Slim Harpo
James Moore( Harmonica Slimあるいは Slim Harpoとして知られる)は、1924年1月(あるいは2月)11日に Louisiana州の Lobdellで生まれて、同じくルイジアナ州の Port Allenで育っています。
しかし第10学年(ちょっとアメリカの学制に詳しくないので、それが日本で言うところの高1に相当するものなのかどうか、よー判りまへん)の時に両親とも死んでしまい、彼は退学してドックで働き始めつつもハーモニカを独学でマスターし、1940年代を通して、州内のジューク・ジョイントやパーティなどを「Harmonica Slim」の名で回っていました。
そして1948年には、後には作詞を手伝ったりもした妻の Lovelleと結婚し、それとともにフル・タイムのミュージシャンに。

やがて彼はプロのミュージシャンとして Excelloに録音を始めますが、最初はライトニン・スリム( Otis "Lightnin’ Slim" Hicks)の伴奏でした。そして、Excelloのプロデューサー Jay D. Millerは、当時、ウェスト・コーストで同じ名前ながら、まったくの別人の"Harmonica Slim"がデビューしていたこともあって彼のステージ・ネームを、「Slim Harpo」に確定し、また音の作りも変更して、まず歌うキーを低くさせ、レイド・バックしたバッキングと組み合わせることによって、Slim Harpoをブレイクさせたのです。
1957年には「I’m a King Bee / Got Love If You Want It」を吹き込み。以後、ニューオーリンズで Imperialに1962年に吹き込んだものを除けば、1969年まで Excelloとの関係は続いています。
1960年代に入ってからはルイジアナ州内ばかりではなく、南部一帯をツアーするようになりました。
1961年「Rainin’ in My Heart / Don’t Start Crying Now」、1966年「Baby Scratch My Back(R&Bチャート第一位)」、1957年から1966年の間と思われる「Moody Blues」、1967年には Nashville(他はほとんどルイジアナ州 Crowleyでの録音)で「Tip On In」を録音。
彼はまた1967年にはライトニン・スリムと Chicagoのクラブに出演しており、同様にスポットで New Yorkや Los Angelesのブルース・ロック・シーンにも登場しています。

スリム・ハーポは’60年代中期のイギリスにおけるブルース系ロック・ミュージシャンに大きな影響を与えました。
ストーンズは「I’m a King Bee」と「Shake Your Hips」を、キンクスは「Got Love If You Want It」を吹き込みましたが、その曲はまた The Pretty Thingsも採り上げ、さらに「Raining in My Heart」も録音しています。ヴァン・モリソンは「Don’t Start Crying Now」、Dave Edmonds & Love Sculptureは「Shake Your Hips」をストーンズより先に入れているし、あの Moody Bluesはスリム・ハーポのインスト・ナンバーのタイトルからその名前をとったもの。
またロカビリーの Warren Smithは1957年に「Got Love If You Want It」を、さらにカントリーのハンク・ウィリアムス Jr.は「Raining In My Heart」をヒットさせています。

しかし、1970年の1月31日、彼は心臓発作のため、Louisiana州 Baton Rougeの病院で死亡しました。
そして彼の遺骸は出生の地ではなく、彼が育った Port Allenの墓地に埋葬されたのです。



reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2005-11-15 20:58

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