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Sonny Boy Williamson II
Sonny Boy Williamson II。
彼の Early Yearsには濃ゆ〜い霧(だか煤煙だか・・・)が立ち込めておりまして、第一、生年すら定かではございません。
それなのに、ナゼか誕生日だけは判っているのはどして?
様々な説がありますが、おそらく、1899年から1909年のどれか(!?)らしいのですが、12月 5日に生まれています。
生まれた場所は、Mississippi州の Glendoraに近い Tallahatchie Countyの Sara Jonesの農場で、Alex( alt. Aleck。ただし姉妹の証言によれば、時おり権威あるブルース研究者が主張する「Willie」と呼ばれたコトは「無い」とハッキリ否定されています)Miller( alt. Ford。出典不明)として記憶されています。
姉妹だけではなく、兄弟もいたようですがその名前などは不明です。
姉妹の方は Mary(結婚後の姓は Ashford)と Julie(同じく Barner)でともに Tutwilerに居住していましたが、同地で火災のため1995年に Julia Barner 95才、Mary ashford 89才で死亡しています。
それから逆算していくと、姉の Juliaが1900年生まれ、妹の Maryが1906年生まれとなり、どのみち Alexの生年と推定されるデータの幅がその両方の日付を「前後」にハミ出しているため、彼女たちが両方とも姉、あるいは妹だった可能性も、ひとりは姉でもひとりが妹だった可能性もあるワケです。ま、最近の通説では、彼を1899年生まれ、とするのが主流のようですから、それでいくと、ふたりとも妹だったコトになりますが。

その、おそらく妹と思われる Mary Ashfordの Living Blues magazineによる(というか、掲載された)インタビューの内容を信じれば、幼いころから、彼は「Rice」と呼ばれていたそうです。
本人は気に入ってなかったようですが、みんながそう呼んだ、と。
それが Alex "Rice" Millerの由縁でしょう。
また、彼のハープは独学であり、「誰にも教わってない」そうです。
1930年代を放浪生活の中で過ごしたらしく「1933年に父が死んだときにはもういなかったように思う。」また、「父は彼が音楽をやるコトを妨げたりはしなかった」そうで、そこら「怠けとらんで綿を摘め!」っちゅうてシバかれた他のブルースマンとはちょとちゃうよーですね。
また、家族の中でハープであれなんであれ、音楽に関わっていたのは彼ひとりだったと。

10代の彼はそのハープで自ら伴奏をつけながらブルースを歌っていたようですが、妹の Maryはブルースを忌み嫌っていたようで、たまたま彼が彼女のいた街に来て歌っていた時など、街で偶然、耳にしたことはあっても、わざわざ自分からそこに出向いて行くことはしなかったそうです。
おそらくは、その1930年代の前半と思われますが彼は結婚と離婚を経験しています。この時、子供はいなかったようですね。

1940年代には有名な Arkansas州 Helenaのラジオ局 KFFAの『King Biscuit Time』を通じて南部諸州にその存在を知られるようになっておりました。
その彼の初吹き込みは1947年の Trumpetへの「Mighty Long Time 」で、続いて Aceへの「No Nights By Myself 」を経て、1955年には Checkerに辿りつき、そこではより恵まれたバッキング、機材などにより、自身の古い曲を吹き込みなおしたり、また新曲も加えています。
ここでリストに加わったのが「Nine Below Zero」、「Cross Your Heart」、「Mr. Downchild」、「Fattening Frogs For Snakes」などです。
Willie Dixonの「Bring It On Home」はほとんど彼自身の作が多い中では異色の存在かもしれません。しかし彼が本当にブレークしたのはヨーロッパ・ツアー、特に英国ツアーがもたらした成果でしょう。
Yardbirdsと Animalsとのライヴ・レコーディングがもたらした彼の栄光はしかし1965年の 5月25日に Arkansas州 Helenaで消えてしまいます。心臓の発作でした。



reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2005-11-17 21:15

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