Tail Dragger
Arkansas州の州都 Little Rockから南南東におよそ 70kmほど離れた Pine Bluff、さらにそこから北東に 20kmほど行ったところにある人口1000人ほどの(しかもその 88%ほどが黒人という、白人にとっては「住みづらそうな」)小さな町 Altheimer( Louis Altheimerっちゅうひとが開いた町なんだって)で 1940年に生まれた James Yancy Jonesは、ホウキの柄にワイヤーを張った「ギター」で練習にハゲんでいたらしいのですが、クルマを修理しているときに指をツブしてしまい、ギターをあきらめています。
それでも彼は Portable Radio hidden under his pillowって言いますから、夜な夜な放送を聴きまくってはブルースを「学んだ」ものでしょう。
ただ、当時の彼の仕事は、重機の整備や大型トレイラーの運転でしたから、「音楽で身を立てる」、にはほど遠い生活だったようです。

1960年代、Chicagoに出て来た彼は、ブルースの嗅跡を追って(?)みごと Howlin' Wolfのもとに辿りつき、それからはウルフにべったしで、その歌い方もまさにウルフそのもとなって行ったのでした。当初、彼は "Crawlin'" Jamesと呼ばれていたようですが、そんな彼に "Tail Dragger"っちゅう名前を付けたのはウルフだったそうです。またウルフは彼のことを、将来、オレの場所に替わりに座るのはコイツだ、と言ったとか( One day this boy gonna take my place)。
それでも、まだ彼はブルースだけで喰っていけたワケじゃなく、毎度お馴染みのデイ・ジョブの傍ら、そのような活動を続けていたようです。

おそらく 1980年代からシングルのレコーディングは始めていたようですが、アルバムでは 1996年の Crawkin' Kingsnake がファーストでしょう。
American Peopleは、1998年の秋に Chicagoで録音された彼のセカンド・アルバムということになります。
・・・と書いてみると、ま、ブルース界じゃフツーのパターン、とも思えるのですが、実は、途中でちょっとしたことがありまして。

マメに板をご覧になっている方なら御記憶に残っておるやもしれませんが、えどすりちゃま情報で、重要なことがひとつあったんですねえ。

それは 1993年のこと、あるブルース・フェスで上がった収益の配分を巡って口論となった末に、彼は Boston Blackieというブルースマンを射殺してしまったのでございます。
ただ、検察側も、この事件に関しては「偶発的な」要素が大きく、単に威嚇しようと銃を向けたものが「誤って」発射されたものである、との見解に傾き、通常の殺人罪の適用は見送ったため、いわゆる刑務所ではなく、Illinois州立の矯正施設での 4年間という判決が決定したのでした(つまり「非行中年?」扱いでんな)。
そして明日からはそこに入るぞー!っちゅう夜に、えどすりちゃまは彼のライヴを見ておった、っちゅうワケですね。そのえどすりちゃまの描写、「眼光鋭く歌う Tail Dragger」ってのが実にいいです!

もちろん今じゃリッパに更正して(?) Chicagoのウエスト・サイドのクラブでギグにハゲんでおられるようでございます。

そしてそんな彼のギグを収録したライヴ DVD、TAIL DRAGGER: MY HEAD IS BALDが 2005年末に Delmarkから発売され、日本のファンたちにも、その雄姿(?)をお披露目することとなったのでした。
詳しくは拙日記*で!



reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2005-12-12 22:02

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