William Harris
William Harrisもまた非常に資料が少ないひとです。
Cream Of The Crop: ROOTS RL-332に収録されている Kitchen Range Bluesを聴くと、Vestapolチューニングのオープン Eと思われるギターはブーギ・フォームのリズムをとってはいませんが、歌詞もコードも標準的なブルース進行の A-A'-Bというパターンをきれいにおさえた曲となっています。
エグい個性はあまり感じられませんが、まさにスタンダードなブルースをゆったりと歌う余裕を感じさせてくれます。

その Cream Of The Cropのクレジットによれば、1928年10月 9日、Indiana州 Wayne郡の Richmond(フツーRichmondってゆーと Virginia州なんですが、そっちじゃないのよん。)での録音、となっていますが、他の資料とも合致しておりました。
ただ、彼をミシシッピー・デルタ出身と推定する説と、1927年 7月18日の初吹き込みが Alabama州 Birminghamで行われている事実をもとに、Alabama系のブルースマンである、とする説が存在します。

そして特に、この録音の日付に注目して、彼が F.S.Wolcottの Rabbit Foot Minstrelsの一員だったのではないか?とする( by Jason Ankeny)説があり、それは翌1928年10月の 9日からの 3日間という二度目の録音の日付が、一行の巡業日程とも合致することによって説得力を持ってはいますが、残念ながら、同ショーのメンバーの陣容を証明できる資料があってのことではないので、これもまた推測の域を出ない、と言って良いでしょう。
William Harrisの足どりは、1928年10月11日の 3曲を最期に「消え」てしまいました。
どこで、いつ生まれて、どんなふうに育ち、どう生きて、いつどこでどのようにして死んでいったのか、すべてナゾのまま。



reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2005-12-22 00:56

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