Clifton Chenier
1925年 6月25日、Louisiana 州 Opelousas で小作農だった両親のもとで生まれました。
そして父もアコーディオンを演奏していたため、その教えを受けて上達したもののようです。
1944年ころには、同州 New Iberia 周辺のさとうきび農園での刈り取り作業に従事していたようですが、1947年には先に出て行っていた兄の(注:例によって「英語」では Brother とあるだけで、実際には兄か弟か判りません。ま、先に出て行ってたってことで「兄」としてるだけで、文献上で Elder という単語が発見できたワケではありません)Cleveland(後に彼のバンドのラブボード奏者となる)を頼って油田( ALLigator の資料ではその場所を Louisiana 州 Lake Charles、としていますが、同地は油田ではなく石油精製産業の都市であり、別な資料では Texas 州 Port Arthur 周辺の石油の精製施設としています)に職を求めています。
そこで彼は日中、トラックの運転手として働き、夜はラブボードでリズムをとる Cleveland と共に演奏する毎日を送ったようで、次第にそのコンビは周辺一帯に活動の場を広げていったようです。
本人が語ったところによると、Louisiana 州南西部の「ローカルな」クレオール文化などをベースとしたザディコに、近代的なリズムやアンプリファイドの手法を持ち込むにあたって Lowell Fulson から多くを学んだのだそうで、それがエスニックな枠を超えて一般にも支持されるようになったある意味、ターニング・ポイントだったのかもしれません。
1954年には Elko Records と契約、Cliston (sic) Blues / Louisiana Stomp を録音し、これがまずまずのローカル・ヒットとなり、翌1955年には Specialty に録音した 12曲の中から Ay-Tete-Fee(英語だと Hey Little Girl。オリジナルは Professor Longhair )が彼にとって初の「全国的」ヒットとなりました。
おそらくそのヒットによってだと思うのですが 1956年には Day Job を離れ、自らのバンド the Zodico( Alligator の Biography にある原文のまま)Ramblers(ギタリストとして Lonnie Brooks、Phillip Walker、Lonesome Sundown も在籍することとなる・・・)を率いてツアーに出る、というフルタイムのミュージシャンとなっています。
1957年には Specialty を離れ、Chess と契約。
ただし実際にリリースされたのは 1960年の Checker 939、Bayou Drive / My Soul の一枚のみです。
そのころ Clifton Chenier はすでに Zynn に移っており、そこでは 1960年までにシングル 13枚を残しているようですが、ヒットには結びつきませんでした。
1964年には Chris Strachwitz によって Arhoolie Records と契約することとなり、シングルの後、ここで初めて彼はアルバム・レコーディングを経験することとなります。

ただし、ここで Chris Strachwitz の望む「エスニックな」サウンドと、Clifton Chenier 自身が志向する、よりモダーンなサウンドの兼ね合いが「難航した」ようですが(結局アルバムの裏表で「分割」した!)、それはこのアルバムにとどまらず、Clifton Chenier にとって、常につきまとうディレンマとなって行ったのではないでしょうか。
こんなこと言うと叱られるかもしれませんが、ギターいっぽん弾き語り、みたいなカントリー・ブルースなんてのを好むマニア(ま、偏見かもしんないけど白人に多いよな気がすんですよねー)に「合わせ」、今この時代にアコースティック・ギターでそれっぽく渋いブルースを吹き込むなんてのも、そこらの需要と供給のカンケーかなあ?なんて思ってしまいますね。
・・・なんてことはともかく、一応このアルバムによって知名度をさらにアップさせた彼は南部諸州、それもフランス系の文化を残すカソリック圏のサーキットを巡るツアーを行い、やがてはヨーロッパにもその範囲を拡大したのでした。
その活動が Sonet への吹き込みにつながり、Alligator からリリースされたAL-4729、I'm Here は翌1983年、グラミー賞を獲得しています。

1987年12月12日、かねてから腎臓を患っていた彼は永眠しました。


reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2008-01-07 09:00

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