Floyd Jones
やたら多用される「裏声」に、多少ズッコケる方も多いのではないでしょうか。
う〜む、やはりヨーロッパの山岳地帯を起源とする「ヨーデル」とは「違う」のでしょか?科学的な意味での発声学(?そんなガクモン自体あるかどうかも「?」なのですが)でブンセキするとアフリカ起源のものとの違いを指摘できるのかもしれませんね。

このある種、ヨーデル的な裏声での唱法は戦前までのブルース、とりわけカントリー系でよく遭遇いたしますが、ギターがエレクトリック化されて全体の音量が上がり、ヴォーカルもマイクを使うのが当たり前になっていったあたりから「裏声」が廃れていったのではないか?とヒソカに仮説をたてておりますがどんなもんでしょ?
初期のカーボン・マイクの場合、収録できる周波数の帯域が中音域をピークとして、その上下が急速にシェルヴィングしていたハズで、となると、裏声部分では「恐らく」充分な出力が得られなかったのではないか?と言うのがそのコンキョとなっております。
マイク無しのナマ歌ならば、その裏声部分が「強調」になっていたものが、マイクを通すと、逆に「遠ざかってしまう」ところがモンダイだったのじゃないか?ってね。ま、これはワタクシの想像だけでございますので、引用される場合はひょっとしてフクロ叩きに遭う危険もございます。お取り扱いにはご注意くださいませ。

Floyd Jonesが生まれたのは 1917年 7月21日、Arkansas州 Mariannaです。10代ですでにギターを弾き始めていたそうですが、あまり詳しいことは判りませんでした。
その彼が Chicagoに出てきたのは 1940年代の半ば、と言われております。
いとこの Moody Jones、そして Baby Face Leroy Fosterなどと一緒に Maxwell Streetで演奏をしてチップを稼ぎ、さらにそのヘンのクラブにも出演していたようです。
第2次世界大戦の終了によって「 Chicago Blues」の隆盛がもたらされるのですが、彼はまさにその只中にいたことになりますね。
まずハープの Snooky Pryorとともに 1947年に Marvelにレコーディングを行いました。
その翌年には Sunnyland Slimと一緒に Tempo Toneに「Hard Times 」を入れ、1952年と 1953年は JOBと Chessに、1955年には「Ain't Times Hard 」を VeeJayに吹き込んでいます。

いつしかギターからベースに持ち換えて、その後もシカゴ・ブルース・シーンを支えたようですが、1979年に、旧友たる Sunnyland Slimや Honeyboy Edwards、Big Walter Hortonに Kansas City Redなどと Earwig Recordsのセッションに参加しています。
そんな彼が死んだのは 1989年12月19日のことでした。
by blues-data | 2005-09-06 23:24

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