Guitar Shorty
This is a hard life baby・・・と、思い入れタップリ、なんだかひと頃のザ・スパイダースの GSナンバー、「夕陽が泣いている(だっけ?)」みたいなギターに導かれ、やや「いい声過ぎる(?)」ヴォーカルが切々と(彼女に去られちゃった現在の)ツラ~い人生を嘆く Hard Life。

この、彼にとっては Cobraに次ぐ二度目のレコーディングがパックされた Blues Obscuritiesシリーズの Stretchin' Outが日本でもリリースされた 1975年あたりにゃ、あの日暮はんですら「ギター・ショーテイもまた謎の人物だ。(中略) 2枚のシングル盤だけを残している。」と、まるでもー「失われた伝説」みたくライナーで紹介しちゃってるんですが、それがまあ日本にライヴしに来て、「義理の弟」 Jimi HendrixのナンバーHey Joe で話題になったりするワケですから、一寸先は闇・・・ん?ちょとタトエが間違ってるよな気もするな。

William David Kearneyは 1939年 9月 8日、Texas州 Houstonで生まれています(異説あり、生年に関しては 1932年、それとは別に生地として North Carolina州 Belhavenを挙げている資料もあります)。
しかし家庭の事情があったのでしょう、Florida州 Kissimeeの祖母のもとで育てられました。
そんな彼が叔父の部屋にあったギターに興味を抱き、こっそり忍び込んでは触り始め(とは言っても、まだ小さかった彼にとってギターは「巨大」過ぎ、まるでウッド・ベースを弾くみたいにしてたらしい)、やがてその叔父からギターの基本を教わりだしたのは、いわゆる学校教育を受ける以前の、まだ 6才ころのことだといいます。
おまけにギターばかりではなく、基礎的な教育も施されていたようで、いざ学校に通うようになると、他の生徒たちに比べ、「いつだって 2、3ページ先を行ってる」みたいなもんだった、と。

そのようにして、いささか早熟の気があったんでしょか、僅か 14才ですでにプロのミュージシャンとなって、やがて Ray Charlesや Sam Cooke、そして Otis Rushなどともロードに出る存在となっていたのでございます。
その年齢と、さらに実際に背が高くなかったことから(そしてもしかすると本名が思い出せなかった or法的に未成年者の深夜労働はヤバい、なんてウラがあったのかもしんないけど)、あるクラブのオーナーが「The Walter Johnson Band featuring Guitar Shorty」と、彼を「Guitarのチビ( Shorty)」として看板に書いたため、それがそのまま彼の芸名となってしまったのでした。
その短躯をカヴァーするためか(?)彼のステージ・アクションはきわめて派手なもので、聴衆にはかなりウケていたようです。

さて、Ray Charlesのもとにはほぼ 1年間いたようですが、17才の時には Willie Dixonに「導かれ」 Cobraで初の吹き込みをしています( 1957年)。
ただ、その直後、彼は Guitar Slimに魅せられて New Orleansに向かってしまったのでした。
New Orleansでは有名な Dew Drop Innで自ら結成したハウス・バンドとして活動をし、T-Boneや Big Joe Turner、Little Richardなどとも共演しています。
そして 19才の時には、Sam Cookeが彼をウェスト・コーストに連れて行きました。
そしてその後 1961年まで Los Angelesとカナダを行き来する生活だったようですが、1959年、Los Angelesで録音されたのが彼にとっての二度目のレコーディングとなった、あの Hard Lifeを含むセッションでございます。
クレジットには P-301-A Hard Life : Pull 301とあって、カップリングなどは不明です。またバックも、サックス、ピアノ、ベース、ドラムがともに unknownなため、いささか情報には欠けておりますが、聴いてお判りのように、なかなかしっかりした録音で、マイナー・レーベルにありがちなロー・ファイなものではございません。

ところで、この時期に彼は Seattleで Marciaという女性に出会い結婚しているのですが、これによって「あの」 Jimi Hendrixが彼の義弟となり、その縁で Jimiが彼のステージを見に来たりしてたそうですよ。
その後、彼は Black Topレーベルや Evidence Recordsからアルバムをリリースしております。

また元イーグルスのメンバーやら、 Steely Danのメンバー(って、ダレじゃろ?フツーのバンドちゃいますからねえ。メンバーと言ったってセッションしたミュージシャンってイミだと思うけど)、そして Keb Moなんかとも時々ジャム・セッションをしてるんだって。
2003年 9月には六本木ヒルズで行われた Year of Blues Celebration in Roppongi Hillsで来日しています。



reserched by Othum: Blues After Dark


[PR]
by blues-data | 2005-09-07 17:35

[ BACK to BIO-INDEX ]