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Homesick James
はっきり言って「この Homesick Jamesがイチバン!」なんて熱烈なファンには一度も出会ったことは無いんですが、皆無ということはないでしょね?
「あの」 Jimmy Dawkinsにだって熱心なファン・サイトがあるくらいですから(えどすりちゃまが教えてくれました。見てビックリ!)、もしかするとどっかにセンプクしてるかも?
でもねえ、ジミー君は良くも悪くも個性があるんですが、あの Honeyboy Edwards同様、この Homesick Jamesはんも、そこまで熱中させる(?)ツヨい個性が無いよに思うんですよ。だからダメ、ってことじゃなくて、それがまたこのひとの持ち味なんでしょが。

とゆうワケで、あまり憎まれたり、嫌われることも無いかわり、彼のためならどんなことでもするぜ!みたいなファンも(たぶん)いない、と思う・・・というより想像しにくい。
なんてシツレイなことばかり書いておりますが、それでも、彼が 1940年代(異説あり)にデルタから Chicagoに移り、エレクトリック化されてゆくブルースを「共に歩んだ生き証人」であることも確かでございます。
ただ、その点のみがやや強調され過ぎてて、「彼自身のブルース」っちゅうものへの「愛着」には結びついていかないみたいですがね。

James Williamson( alt; John William Henderson!)は1914年 5月 3日、Tennesse州の Memphisからおよそ 50kmほど東に位置する( 2000年の国勢調査では人口 2500程度、黒人の比率が 40%くらいの)町 Somervilleで生まれています。
どうやら父親がドラマーだった、ということで、早くから音楽との縁があったんでしょね。
14才ですでに人前で演奏できるようになっていたらしく、すでにポケット・ナイフを使ったスライドに馴染んでいたようです。
1932年には Chicagoに移り(ただしこれには異説があり、1930年代はまだ地元にいて、さらに 1940年代には Memphisに出た、としている資料もあります)、すぐに活動を開始したようですが、一説では the Dustersというグループで Snooky Pryorや Baby Face Leroy Fosterなども加え、時々はツアーにも出ていた、ということです。
そこでは Albert Kingがドラムだった、ってのは Jimmy Reed*とこにも出てきてましたよね。ただ、Albert Kingが Chicagoに出て来たのが 1953年のことですから、そこらの整合性が・・・
異説では 1940年代の Memphis時代には、Big Walter Hortonと一緒に活動し、そして 1950年代初期に Chicagoに出て、後に自分のガール・フレンドとなる Memphis Minnieや、Big Bill Broonzy、Tampa Red、Lonnie Johnson、Yank Rachellなどのステージに飛び入りなどしてたんだとか。

1955年から 1963年までの彼は Elmore James(いとこだ、と主張してますが)のバンドでサイドを務めていたのですが、彼によれば、Elmoreにギターを買ってやったのも、ギターの弾き方を教えてやったのも「自分だ」っちゅうことらしいのですが、その割りには彼自身の演奏は「やや」地味なの、そこら「お人柄」ってもんでしょうか?
彼自身の初吹き込みは 1952年のLonesome Ole Train なのですが、しかし、彼の代表作と言える吹き込みは 1962年の USAへのものでしょう。
しかし 1963年に偉大なる(なんて形容詞をワタシが使うのは他にはおまへん) Elmore Jamesが死んでしまった後はそのスタイルを継ぐか?とも期待されたようですが、それはムリっちゅうもの。Elmoreも Hound Dogも、まさに One and Onlyの存在ですからね。いくら傍にいたからと言って、代わりを務めることは出来ませんよ。

やがて、彼の評価も落ちつき、彼が彼として受け容れられるようになって来るのは、Prestige Recordsに吹き込むようになり、ヨーロッパ・ツアー( 1973年)の際にイギリスの Birminghamのレーベル Big Bearに Snooky Pryorと一緒に吹き込んだあたりからじゃないでしょうか。
Big Bearからは 1976年にも Home Sweet Homesickがリリースされています。



reserched by Othum: Blues After Dark


by blues-data | 2005-09-07 23:06

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