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Jimmy Nolen
Jimmy Nolenは、1934年 4月 3日、Oklahoma州 Oklahoma Cityで生まれています。
最初はヴァイオリンを学んでいたようですが、14才からはギターに集中し、当時、彼が影響を受けたのが T-Bone Walkerだったそうです。
その彼が Tulsaで演奏しているのを見た歌手の Jimmy Wilsonは、見込みがある、と思ったのか Los Angelesに連れ帰ったのでした。
そこで Jimmy Nolenはトランペッターの Monte Easterと Chuck Higginsのバックとしてレコーディング・キャリアをスタートさせています。
彼自身の名義では John Fullbrightの Elko labelに録音。さらに1956年の秋には Federalにレコーディングしています。
3度のセッションで 6枚のシングルが発売され、多少の売上はあったようですが、ヒットとまでは・・・

この時期、彼は Johnny Otisのもとでも仕事をしており、その Digレーベルへの吹き込みに参加したり、自身の吹き込みもしています。有名なナンバーとしては「Willie And The Hand Jive 」でしょ。
1959年には Specialty Recordsの子会社 Fidelityとサイン、1枚のシングルをリリースしています。
1960年代の前半はハーモニカ・プレイヤーの George Smithのバッキングを務めますが、そこから James Brownのバンドに参加し、1965年 2月の有名なナンバー「Papa's Got A Brand New Bag 」のギターで一躍、有名になりました。
1970年から1972年の Maceo And The King's Menにいた時期を挟んで JBと行動を共にしていたのですが、1983年12月18日、バンドとしてツアーで訪れていた Georgia州 Atlantaで突然の心臓発作で急死してしまいます。
彼の「After Hours 」は(House Of The Blues Vol.1 J!MCO / JICK-89690のライナーによれば、1955年の録音、だそうです)かなりクリーンでジャズゥイ〜な仕上がりの Pinetop、時としてリリカルですらある Eddie Taylorのギターでのそれからすると、この Jimmy Nolenのはいささかアッパーな(つーか、パッパラパーちゅう声もアリ)、酒場の喧騒や酔っぱらいたちのわめき声なんかにも負けないよな独特な「タフさ」がありますよね。
さすがテキサス系(?)だけあって、クドいよなトレモロで畳みかけるよに演奏される旋律は、ザワついたホールの中でも「どうじゃ〜っ!」つう気迫に満ちていて、なかなか。

あ、ついでに、この「After Hours 」のオリジナルは Erskine Hawkins( 1914年 7月26日に Alabama州 Birminghamで米国軍人の息子として生まれていますが、その父は第一次世界大戦中に戦死しています。弱冠 7才にしてまずドラムを始め、やがてトロンボーンに転向するのですが、13才の時にトランペッターとなることを決断し、それ以降1980年代までトランペッターであり続けました。Montgomeryにあったアラバマ州立の教育大学に入学し、そこで彼は the Bama State Collegiansというバンドのリーダーとなっています。このバンドは1934年に New York進出を果たし、the Erskine Hawkins Orchestraとなりました。1936年からはレコードの作成に着手し、1938年にはそれに成功しています。 Erskine Hawkinsと Dud Bascombがトランペット・ソロ、Paul Bascombか Julian Dashのテナー・サックス、Haywood Henryのバリトン・サックスにピアノの Avery Parrishといった陣容で、ジャズのファンからダンス・マニアにまで人気を博しています。1940年には彼がその前年に作ったナンバー「Tuxedo Junction 」が Glenn Millerのバンドによって Billboard Magazineの「第一位」に輝き、自らの the Erskine Hawkins Orchestraによる演奏も 7位にまで達しています。そしてこの「After Hours 」は1940年の作品で、チーフ・アレンジャーでもあった Avery Parrishのピアノをメインにして Bluebirdに吹き込まれたブルースで、発表されるとすぐに「スタンダード」として広がっていきました。この曲をとりあげたジャズ畑のプレイヤーでは Dizzy Gillespie、Woody Herman、Hazel Scott、Phineas Newborn、Hank Crawford、Buck Clayton、Jeannie & Jimmy Cheathamなどが挙げられます。Erskine Hawkinsには他にも「Tippin' In 」のヒットがあり、これらのヒットは彼のオーケストラを1953年まで充分に維持させてくれたのです。ただ、1971年にはオーケストラ時代のメンバーの再結成で録音もしていますが後半には R&B色を強くし、さらにより小さい編成へと変化してゆきます。1978年、アラバマ州のジャズの栄光の殿堂入りをはたしています。トランペッターとしての活動は1980年代まで続いたようです。1993年11月11日に死亡)でございます。



reserched by Othum: Blues After Dark


by blues-data | 2005-09-09 15:30

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