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Little Johnny Jones
もう「まんまやないけ」っちゅうタイトルの "Chicago Blues"という曲でございますが、柔らかい Johnny Jonesのピアノの音で始まる直後に、なんだか心細いよな、あるいは「はかなさ」さえ感じさせる、ちょっと繊細なタッチでさまよい込んでくる Elmore Jamesのアコースティック・ギターによるスライドは、いつもの Elmoreらしさ(?)がやや薄くなり、そう、まるで Tampa Redみたいな色合いを帯びているのが面白いですねえ。
そして控えめながら途中から曲全体の空気を豊かに変えてく J.T.Brownのサックス。
これが Hoy Hoy では、派手なサックス・ソロをキメてくれるんですが、この曲では静かに流すだけ。なかなかやりますなあ。
そーなのです、ここには「あの」 Broomdustersが集っておるワケなのでございますよん。
1953年10月 7日、Chicago Universal Studioで行われた Joe Turnerのためのセッションに加わった Little Johnny Jonesでしたが、そのときのメンバーは Elmore Jamesと彼だけ( Ransom Knowlingと Odie Payneは参加しておりません)で、ブラス・セクションは Grady Jacksonと Mac Easton、ベースに Jimmy Richardson、ドラムが Red Saundersという顔ぶれでした。
その二日後の 1953年10月 9日に同じ Chicagoの Universal Studioで行われた Little Johnny Jonesのためのセッションでは、ベースが Ransom Knowling、ドラムには Odie Payne、としている資料*もありますが、一方では Elmoreの 3CDアルバムのライナーに付属した Discographyでは Elmoreと Johnny Jones以外は「不明」とされていますので、そこらどーなんでしょ?

* ─http://www.novia.net/~cedmunds/elmore/ejdisco.htm

その 1953年に Atlanticに吹き込まれた 4曲(実際には Hoy Hoy に別テイクがあるらしいのですが)のうちのひとつで(他は前述の Hoy Hoy 以外にも、Wait Baby Up the Line( Doing the Best I Can) )この曲と Up the Line( Doing the Best I Can) では Elmoreがアコースティック・ギターで伴奏いたしております。

さて、こと Little Johnny Jonesについちゃあ、なんと言っても江戸川スリムさまの HP BlueSlim に実に詳細な解説がございますので、ワタクシがしのごの言うところではございません。よろしかったらゼヒ そちらをご参照くださいませ。
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by blues-data | 2005-09-14 09:02

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