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Roscoe Chenier
Joseph "Roscoe" Chenierは真珠湾襲撃直前の1941年11月 6日、Louisiana州 Opelousasで生まれ、St. Landry Parishで成長しました。
父は Arthur Chenier、母は Philomen Chenier、いとこ(この場合には「親戚」くらいに考えた方が良さそ)には Leroy Washingtonと、John Robinson(ともに Louisianaのブルースマンで、どちらもギター。さんざん資料を探したんですが、ついに生年その他は不詳!)、さらにあの有名な Clifton Chenierと、Morris 'Big' Chenier(1929年生まれ。Opelousasの共同農家で育ち、ギターとヴァイオリンを弾くようになる。1950年代の後半ころには Lake Charlesに移り、単独で、あるいは甥にあたる Clifton Chenierのバックとしても演奏して歩くようになる。1957年には Goldband Recordsに Let Me Hold Your Hand などを吹き込み。音楽活動のかたわら Lake Charlesの Enterprise Boulevardに『 Chenier Barbecue and Smoke House』なる店も持ち、たまにツアーにも出る、という生活を送った)がいて、音楽的にはとても恵まれた環境にいた、ということになるでしょう。

17才になった1958年には、前述の John Robinsonの Noltervilleの自宅でギターを教わっています(資料によっては Lonesome Sundownにもギターを習った、としているものもあります )。
そして C.D. Gradnier(ベース)と Robert Gradnier(ドラムス)のバンド The Blue Runnersにヴォーカリストとして参加(ハープの Dee Dee Gradnierとのカンケーは判りませんでした)。

Londonの Dark Muddy Bottomに収録された Born For Bad Luckが、その The Blue Runnersにリード・ギターとして Lonesome Sundownを迎え、1962年に Opelousasの自宅で録音した、という一部のコレクターが探し求めている、ってえ「そのモノ」なのかは「?」でございますが(London GXF 2001のライナーでは1963/Reynaud 1018と記されています。ただ Recording Dateではなく発売時期かもしれないので・・・ケッキョクよー判らん!)、今のとこ手元の資料では、これ以外の記録が見当たらないため、「もしかすっとこれかもしんない」(?)って気がしてますが、確証はおまへん。
彼は結局、この C.D. & The Blues Runnersにはおよそ 12年間いることになります。

1970年代に入ると彼はいろいろなバンドからバンドを渡り歩くようになりましたが、70年代の晩期には自分のバンドを結成することが出来ました。そしてそのバンドでヨーロッパにまで行っています。そのバンドについては the Blues Snapp Bandという名前だったようですが、後には the Inner City Blues Bandという(たぶん別な)バンドになっています。
1980年からの彼は昼はトラックのドライヴァー、夜はライヴ、という生活をしていたようですが、90年代に入ってトラック・ドライヴァーから足を洗いました。

1994年には Roscoe Chenierの悲願だった「ブレイク」が訪れます。
Avenue Recordsと契約し、彼の音が Warner Brothers、Electra、そして Atlanticを通して供給される体制が敷かれました。Los Angelesに本拠を持ち、全国に供給されたのですが、このアルバムはRoscoe Chenierというシンプルなタイトルで発売されています。
また1999年初頭には、オランダで録音されたアルバム Roscoe Style(Black & Tan label)がリリースされ、さらに同年、彼は the Louisiana Blues Hall of Fameに名を連ねることとなります。
2000年春には Roscoe Rocksも発売されました。

彼のアルバムで顕著なのは、みなさんが知っているナンバーがいっぱい出てくる、ってとこでしょうか?Louisiana Blues Tasteで調理した馴染みのナンバーをお楽しみください。
しっかし、それにしても、初期の Born For Bad Luck、ここからの距離を意外と近い、ととるべきでしょか?



reserched by Othum: Blues After Dark


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by blues-data | 2005-11-09 23:57

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