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Lonnie Brooks
アルバム・ジャケットで見る限り(角度があまり良くなくて、ヘッドのロゴが見えないんだけど) Stratocasterタイプのソリッド・ボディのギターにヘンなオーヴァー・ジャケット被せたよなアヤしいの弾いてます。ヘッドのシェイプだけから見ると、Surに似てるけど、どうかなあ?
ただし、Buddy Guy's Legendでオーナーの Buddy Guyと共演したときの画像ではブラック・ボディにローズ・ネックの「フツーの」ストラトに今度は(ジャケは赤系)青いオーヴァー・ジャケットってのを弾いてます。
他には Hammer(だと思う、たぶん)の P.R.Sみたいなボディのとか、サンバーストの ES-335を弾いてるシーンも見ました。そして、状況がイマイチよく判らないのですが、白いボディでローズネックのストラトにこれまた黒いオーヴァー・ジャケットをかけた(息子か?)のと、自分の青いオーヴァー・ジャケットをかけたのが二本とも体の前にあって二人羽織ジョータイ(?)になっちょる画像には目がテンになりましたが。

Lee "Lonnie Brooks" Baker Jr.は 1933年12月18日に Louisiana州の Dubuissonと呼ばれた小さな農場で生まれています。
17才まではそこで暮していたようですが、子供のころに触れた資料は発見出来ませんでした。
やがて彼はLouisiana州の南部に移動したようですが結婚したのを機に Texas州 Port Arthurに移り、そこで職につくことが出来たので、ギターを買った、といいます。
したがって、彼が本気でギターを弾くようになったのはこの Texas州 Port Arthurに来てからで、20才を過ぎていた、ということになりますね。
しかし、本気になってからは、B.B.や Long John Hunterのギターをむさぼるようになぞっていたもののようです。
やがて彼は Clifton Chenierのバンドと関わるようになりました。ただし、彼はまだ Day Job無しでは暮してゆけず、Clifton Chenierが Specialtyとの契約で録音のためウエスト・コーストに行く、という際に彼は同行することが出来ず、そこでシェニエとの縁も切れることに。
この頃の彼はザディコからロックン・ロールまで、かなり広いゾーンをこなしていたようですが、1950年代後半にはローカルなスケールながら、そこそこの商業的な成功もおさめていました。

その彼がブレイクしたのは 1957年、Lake Charlesで Eddie Shulerの Goldband Recordsに吹き込んだFamily Rules からで、続いては Guitar Jr.の名義で、同じく Goldbandに入れたThe Crawl (後に the Fabulous Thunderbirdsによってカヴァーされています)は Goldbandが多少潤う程度の成功はおさめたようです。

やがて彼は Sam Cookeのオファーを受けて、そのバックとして演奏するために Chicagoに向かったのですが、そこには当時すでに Guitar Jr.として名を知られていた Luther Watson(また違う資料では Luther Johnsonとなっていますが、ワタクシ不勉強のため、そのどちらもよー判りまへん)がいたために、彼はその芸名を放棄し、新たに Lonnie Brooksを名乗るようになった。とされていますが、なんで Lee Baker Jr.じゃダメだったんでしょ?で、なんで Lonnie Brooksなワケ?っちゅうワタクシのギモンには、彼自身がインタビューで答えています。
Brooksというのは彼がまだ 4・5才だったころ、生活に疲れてた母に代わって彼の面倒をみてくれた Bertha Brooksという親切にしてくれた女性に対する恩返しの意味と、子供時代、母に Little Leeと呼ばれると、半分、非英語圏みたいな(つまりクレオール文化っつーことでしょうか?)そのヘンじゃ、子供たちがそれをマネて言うと Lee Leeになり、それが Lennyになったらしいのですが、彼はそれがイヤでしょうがなく、自ら Lonnieを選んだんだ!だそうでございます。

ま、それはともかく、USAや Cherubなどという小さなレーベルに録音し(ケッキョク初吹き込みは不明ですが)、1967年には ChessでLet It All Hang Out というヒットもあったようですね。
この辺りでは、ソング・ライターとして Lee Bakerの名を、と使い分けしていたとか。

1978年に Living Blues選、という形で V/Aに参加した Lonnie Brooksは Alligatorの目にとまり、翌1979年にはデビュー・アルバム Bayou Lightningがリリースされています。

最近じゃ息子の Ronnie Brooks Jr.(ややこしかー!)とも共演したりしてますねえ。
にしても、あのギターに被せたカヴァーみたいの、あれ、いったいナンじゃろねえ?



reserched by Othum: Blues After Dark


by blues-data | 2005-09-14 11:08

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